伊但馬草案
更新日: 2023年12月16日

目次

1. 概要

伊但馬草案は、伊但馬商事やそれらに関連する組織の概要をまとめた初期段階の構想案です。この案の中心には、隠れた価値増加、流動性の最適化、そして人間らしい生活という三つの主要なアイデアが根底にあります。隠れた価値増加とは、通常の期待に反して、ある一つの価値が向上する際に特定の条件下で相反する価値も同時に向上する現象を指します。流動性の最適化は、人と人、AIとAIなどあらゆる取引をテクノロジーによって最適化することを指します。また、人間らしい生活はシンギュラリティ時代(超人的な知識や能力を持つ超知性体が誕生する時代)によって生じる哲学的な問いに対処する生活様式を指します。

以下には、伊但馬商事の概要をまとめます。

概要 内容
日号(フリガナ) 伊但馬商事(イタジマショウジ)
英号(フリガナ) Itajima & Co.( イタジマ・アンド・カンパニー)
代表 今村 優希
本社 神奈川県鎌倉市大船1丁目11-20鎌倉石原ビル5F(検討中)
営業所 四国周辺、都内渋谷区、北海道、三重、海外など予定
設立日 2023年3月(予定)
公式HP https://itajima.com
問い合わせ hi@itajima.com

2. 背景

エクスポネンシャル・テクノロジー(指数関数的に成長するテクノロジー)の発展と普及に伴い、未来がますます不確実性を増し、あらゆる労働価値は低下していくと考えられます。しかし、逆説的に専門家による事実の検証やクリエイターなど特定の条件下では人々の価値はさらに高まるでしょう。この現象は、新型コロナウイルスの影響でテレワークが増加したが、同時に信頼関係のある人との対面でのコミュニケーションの価値が高まった現象と似ています。

今後、さらなる人工知能の急速な進化と仮想空間の台頭により、現実世界が基盤となる事業(実業)がより大きな価値を持つようになっていくことは間違いありません。なぜなら、私たちの日常生活が現実世界に根ざしており、現状のデジタル技術は物理的な世界ほど豊かなコンテキストを提供しないからです。生活に必要な産業ほど古来より現実の世界から始まっており、デジタル世界に移行するには実業の深い理解が欠かせません。言い換えれば、本格的に経済活動や私たちの生活そのものをデジタルに移行していく過程での最大の壁は、実業への理解になります。

しかし、一般的に事業者と開発者の間には大きなギャップが存在し、特にデジタル領域においてはこれが顕著です。実業の専門性とデジタル技術の専門性の両方を持つ人材は非常に希少であり、シンギュラリティ時代に適応する社会を築くには、実業とデジタルの両方に精通した専門家集団が必要不可欠です。


3. 目的

目的は、人類の社会に持続的な繁栄をもたらすことにあります。社会の基盤を前進させ、持続的な事業によって人々の生活や精神を豊かにし、テクノロジーに適応した人間らしい生活を送れるようにすることです。

持続的な繁栄には、発展、開拓、教育の要素が重要です。発展は、既存の資源と慣行を最適化し、時代に合わせて進化するプロセスです。環境保護、資源管理、健康、ウェルビーイングなど既存の基盤を強化し、支援します。これは社会の根幹を支え、新しいテクノロジーに適応した持続可能な未来を築く鍵です。一方、開拓は新しいアイデア、技術、フロンティアを探求し、創造的な価値を生み出します。研究、イノベーション、スタートアップの分野における挑戦的な取り組みが、社会に新たな可能性を切り拓きます。そして、教育は個人の能力と知識を高め、持続的な成長の礎を築きます。これらの要素が結びつき、人類の社会に持続的な繁栄をもたらします。私たちはこの3つの要素を持つ事業を展開し、実業の世界とデジタル世界の橋渡しを行います。

4. 組織

概要

伊但馬は、実業を基盤に社会全体の最適化を追求するテクノロジー志向の組織です。実業とデジタルの両方を極めた専門家集団であり続けます。そして、資本主義経済の制約にとらわれず、資本主義自体を再構築し、新しい社会秩序への道を切り拓く使命を担います。必要に応じて分散的なパブリック・コミュニティを築き、組織自体も時々の時代に合わせて再編成していきます。私たちの焦点は、破壊的な革新ではなく、持続的な進化にあります。志高い専門家を育て、社会の基盤を逐次改善し、日本に限らずその知恵をグローバルに展開していくことで、常に人類に貢献し続けます。

使命

私たちの使命は、その時代のエクスポネンシャル・テクノロジーに適応する強固な社会を築くことです。志高く、実業と技術の両方に精通している組織群をつくり、将来にわたって真に人類に貢献できる組織群を作ります。中央集権化が激しくなり、AIの発展でますます富は集中しています。格差は拡大していくでしょう。このような状況の中では、シンギュラリティ時代の次世代型商社が大きな役割を担うことができると考えられます。デジタルネイティブなテクノロジー志向を持ちながらも実業への専門性を持った組織です。仮想空間社会基軸の生活圏を支える商社にもなり得ます。この組織では、デジタル世界と現実世界の橋渡しをにない、テクノロジーを実用的な(既存・新規)事業に統合することを目指します。

思想

士魂商技。即ち、高い倫理観を前提に商才と技才をもって社会に貢献していくことを指します。

未来像

私たちのビジョンは、デジタル世界と現実世界の境界を取っ払い、自由自在にテクノロジーに適応するなめらかな社会を実現することです。汎用人工知能が普及し、機械同士が取引(Machine To Machine)を行う未来に向けて、実業の基盤を再構築し、人間が人間らしく生きることのできる世の中を実現します。

号由来

苗字「板島」より。板島は中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏(藤原氏)閑院家西園寺氏族、現愛媛県である伊予国宇和郡板島(宇和島市)に起源を持ちます。古代伊予の豪族越智氏の祖といわれる伊但馬に由来するとの伝承があります。これらよりロゴは越智氏の「折敷に三文字」をモチーフにする予定です。


5. 事業

内容

事業内容は多岐にわたります。実業とデジタルを繋ぐ事業というのは共通しています。観光PR動画制作事業、縦型動画・AI/SNSマーケティング事業、仮想AIアシスタント・AITuber事業、インバウンド・都内在住向けの北海道専門Eコマース、電子国家を形作る分散型アイデンティティ事業、サイバーセキュリティ監視と対策事業、AI To AIでの輸入・輸出貿易事業、一次産業特化の宇宙データ解析事業、環境モニタリングなどサステイナビリティ事業などを想定しています。また、これらの事業を通じて、デジタルと実業の両方の専門性を持った人材の育成や教育事業も展開していきます。それぞれの事業については、別途、資料作成中です。

戦略

主要な戦略は、人間同士の取引コストを極限までゼロにすることです(流動性の最適化)。つまり、仲介業者への依存を軽減し、パーソナライズされた自動取引を容易にします。これにより、価値を提供する企業や個人とそれを求める顧客とのコストを極限まで削減し、直接的な取引を最大化することができます。また、徹底して地の利と人の特性を生かす事業をとることによって、半径1キロの社会から貢献します。この戦略によって、従来の資本主義に挑戦し、単なる付加価値ではなく、本質的な価値の創造と共有を促進することを目指します。

6. 計画

目標

直近1〜3年の目標は、都内はもちろん主要な地方である北海道・四国・三重など活動圏を広げていき、実業の世界に徹底的に潜り込みながら着実に売上を立てていくことです。次の4〜6年間で台湾、シンガポール、インド、ドバイ、ナイジェリアなど今後の世界の牽引力となる国を支援していき、幅広くグローバルに事業を展開していきます。国際的なパートナーシップを作り、日本を拠点に世界の産業を支援していきます。そして、海洋・仮想空間・宇宙の領域へと人類の経済圏ひいては活動圏を拡大していくことを目指します。

初期財務

政策金融公庫より創業融資1500万〜2000万円。給与1ヶ月30万円を1年分で3人(代表無給)。営業1人、事業企画2人、よろず屋1人。1年目で5000万円以上の売上の達成を目指します。別途、事業ごとに検討中です。

関連組織

2021年4月に設立された株式会社Zrek(ゼレック)は、ITエンジニアのプロが集まるソフトウェア開発会社であり、引き続き、アプリケーションの開発やブロックチェーンなどの新しいテクノロジーを活用した開発事業を担います。

新設予定の伊但馬商事は開発業務以外の事業を担います。また、将来的には事業開発や運営以外に技術研究や教育などへの投資、奨学金プログラム・教育基金、クリエイターやアーティスト支援などを行う組織も設立したいと考えています。海洋・仮想空間・宇宙など人類の新しいフロンティアにも積極的に事業を展開していきます。

  • 伊但馬グループ: 成長企業群、非営利団体群のマネジメント
  • 伊但馬商事: グローバルな事業開発・事業運営
  • 伊但馬財団: 世界中の人々の生活を豊かにするための研究・教育の支援
  • 株式会社Zrek(ゼレック): 新しいテクノロジーを活用したソフトウェア開発